画家 |山田けんいち   

画家山田けんいち|色で楽しむ絵画の世界

絵の描き方

よく見て描く。見えてるけど描けないのかな?見えてないから描けないのかな?

先入観が悪さをする。


例えば顔を描くときに、顔を観察するわけですが

「これは鼻」「これは目」などといった感じで見ますよね。

鼻とか目とか言葉に置き換えてしまうと、思い込んでいるイメージが頭に浮びます。

そして無意識にそのイメージをなぞってしまいます。

先入観が邪魔してしまうのです。

これは左脳モードで描いている状態です。

ありのままに見ていないので当然うまく描けません。

ところで、よく「右脳」とか「左脳」とか聞きますよね。

知っているかもしれませんけど・・・。

「右脳」は芸術とか想像力とか直観とかが得意です。

「左脳」は言語とか論理とか分析とかいったことが得意なようです。

普段僕らの生活は言葉中心。

つまり左脳モードで物事を理解することが多いです。

どうすれば右脳モードでかけるのでしようか?

それはまず、鼻とか目とかいった思い込みを捨てます。

そして見たこともないものを見るようにそのままに描くのです。

逆さに描いたほうがよく描ける?


どのようにやるのか?

例として「脳の右側で描け」という本を紹介します。

ベティエドワーズという人が書きました。

右脳使って絵を描くための課題がたくさん取り上げられています。

この本に面白い課題があります。

ピカソのドローイングなのですが、これを逆さまににて模写するのです。

描いているときは逆さまなので記憶やイメージは役に立ちません。

どこを描いているのかが分かりずらいのです。

ありのままに見た通りなぞるしかないのです。

しかし描き終わってひっくり返してみるとあら不思議?

上下正しく見て模写した時より良く描けるのです。

記憶はあてにならない


このことで、正しく描くにためには実は頭の中にある先入観が悪さをしていることが分かります。

記憶はあてになりませんね。

「描くとは、そのものから意味を剥がしとって純粋な形としてよく見ることだ」

とこの本は教えてくれます。

「見えれば描ける」とよく言います。

これはそういう意味の事だと思います。

右脳で描くことと瞑想することは似ている


さっきのように逆さまにして描く場合

これは「鼻だな」「口だな」「目だな」という言葉が役に立ちません。

頭の中のおしゃべりをやめさせるのに好都合です。

「左脳さん休んでてちょうだいね」と、無心になって見たままをかくのです。

時間も忘れ没頭していきます。

この時頭の中は瞑想するときに似た状態になっているのかもしれません。

普段と違う感覚になる経験はとても新鮮です。

面白いのでぜひ試してみてくださいね。

このベティエドワーズの本は常識的な考えを180度変えてしまうような課題が多く驚かせてくれます

よく見ること


上記のようなことを知らなくてもスケッチするときに対象をよくみると、

「ああ普段見ている印象と実際は違うのだな」ということが分かると思います。

人の頭を例に見てみましょう。

上の絵の説明
A:髪の毛の面積は顔の面積とあまり変わらない。
B:この場合耳は目より上にあったりする。
C:額の面積も以外と大きい。
D:肩は耳の下から伸びている

子供の描いたお父さんなんかは髪の毛の量が頭の1/3とか1/4だったりしますね。

でも頭を斜め上から見たとき、角度によって様々に見え方が変化します。

髪の量は頭のほとんどを覆いつくし顔は少しだったりもします。

人の手の大きさも頭と比べると小さく記憶していると思います。

顔を手で覆った時の手は意外にも大きいことが分かるかともいます。

ところで無理に本人に似せて描く必要はありません。

「ああこんな風に見えるんだー」とわかればいいと思います。

普段いかに見えてないか


よく見て描くことは大事だよという話でした。

よく見て描くというのは分析や論理の得意な左脳の仕事ではないのです。

右脳モードで分析せずにただ純粋に見ることです。

あたりまえといえばあたりまえな話。

でも描いてみると普段いかに見えてないかが分かります。

先入観や言葉とかがありのままの形を歪ませているのかもしれません。

そんなことを知ってから描くと驚くことも多いかと思います。

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