絵の話

色で楽しむ絵画の世界・超シンプルな絵の見方・楽しみ方−1

絵の見方、楽しみかた

◇絵が楽しめる‼︎超初歩的な絵の見方

絵の見方、楽しみ方については、いろいろあると思いますが
今日は画家山田けんいち流のシンプルで分かりやすい
絵の見方をお伝えしたいと思います。
イマイチ見方が分からなくて楽しめてないなあー。」とか
「この作品素敵‼︎、でももっと絵のことが分かれば楽しいのだけどな。」
と思う人への道しるべになれば、と思います。
超初歩的な、この見方で近代絵画あたりなら
かなり楽しく見れるようになれます。
ずっと使える方法です。
簡単な入り口から入りましましょう。
さてその入り口とは?

◇色で絵画は楽しくなる

絵の見方、楽しみかた

それは「色」を意識することにあります。
色で絵画は楽しくなります。
そして絵を描くということは
「色遊び」
をする事だよっ!てことです
どうして「色」を大切にするのでしょうか?
考えてみましょう。

・「色」を基準に絵を見る

絵画の中で「色」はとても重要です。
なので、この「色」を基準に絵を見ることを勧めます。
紙の上でどんな色がどんな風にレイアウトされているのかな?
作家はどんな風に色を使って遊んでいるのかな?
そんな風に絵を見てみます。
そんな風に絵を見てみます。
絵画は「色遊び」だとさっき書きましたがそんな風に考えると楽しいですよね?
洋服を選ぶときなどは色の組み合わせを気にしますよね。
そんな感覚です。
デッサンは下手でもいいのです。
下手なほうがいいくらいです。

・知識や技術はいらない

必要以上の知識は人を身構えさせてしまいます。
ここでは知識なしでも楽しめる見方をしたいので知識は最低限に。
まずはどこまで自分の目で楽しめるか試してみたいものです。
本を読むなどはそれからでもいいと思います。

技術的な事(例えば質感とか)は工芸的な方向に走ってしまいます。
細かい職人技も一つの方向なのかもしれませんが大味でも楽しめるのが絵画の魅力。
だから「色」に意識を向ける方が楽しいように思えます。
絵画は「色遊び」だよということを知っているだけでも十分楽しめます。

・子供は色遊びの天才

子供の絵は上手には描かれていません。
でも思い切りのいい迷いのない色を使います。
汚い色も気にせず使います。
きたなキレイに仕上がった子供たちの作品には、驚かされる事が多いです。

・大作家の作品

また、例えばマティスとか大作家と言われる人の中にも年を重ねるに従って
形が単純化し色構成中心になっていく画家も多くいます。
経験を重ねるうちに余計なものが省かれたシンプルな作品は
子供の絵に通ずるものがあります。

◇絵を楽しむためのきっかけ

「芸術は自由な世界だから自由に楽しんでね。」
芸術に対してそんなイメージってありますね。
そりゃ、それで楽しめりゃいいし間口が広いのは魅力的に感じます。
でも実のところ、どこから入っていいか分からない。
作品の何をどう見ればいいのか分からない。

作品と対話して何かを感じたいので
美術館の音声ガイドを聞いてみたり美術書を読んでみたりします。
そこでは歴史的背景とか、作家の生い立ちとかはわかるけど
作品そのものをどう見ればいいのか、やっぱり分からない。

そんな時はまず絵画は「色遊び」であることを思い出してください。
絵画を楽しむためのきっかけになってくれるはずです。

僕自身も始めの頃は絵をどう観てよいかことがよく分かりませんでした。
ところが「色」を意識するようになってから
難しく考えることなく素直にての占めるようになりました。

◇「色」はとても大切なことの一つ

絵画の楽しみ方を「色」というポイント一つに絞ったので
誰でも絵画を楽しめるようになると思います。
シンプル簡単な観方ですが、これだけでも
「自分の眼で鑑賞しているなー」と思える時が増えるでしょう。
いろいろな絵を観るときに幅広く役に立ちます。そして奥が深いのでずっと使えます。
次回の続きでもう少し深く説明します。

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